色塗り苦手な私のメイキングに需要があるとはあまり思えないのですが
折角リクエストを頂いたので作ってみました。

温かい目で見てやってください。

下書き



ラフ

ざっと下書きします。
キャンバスサイズは2500x2500以上で大体描いてます。
解像度は350。無駄にでかいです。大は小を兼ねるを信じてます!
我流で描いている為、補助線?みたいなのはほぼ描かずに
画像を左右反転させてバランスを見ながら描き進めていきます。
右利きの方は左向きの顔が描き易いですよね(私だけか?)
なので右向きの顔を描くときも、左向きで描いて最後に左右反転させて
と言う感じで基本左向きの状態で進めていき、途中反転させて違和感を直す。
の繰り返しで描いていきます。
線画その1

上で描いたラフの不透明度を20%位に下げて
違うレイヤーに線画を描いていきます。
分かりにくいので拡大・・・。

※自分では分かるので黒のまま描いてますが
 下書きの色を水色とかピンクとかで描かれる方もいらっしゃいますね。
線画その2

顔部分は描きなれているので、あまり大きく変化する事はありません。
ちなみに最初のラフの時点で顔のパーツはほぼ確定させます。
「ラフの時の方がなんか綺麗に描けてた><」って事が良くあるので
目はそのまま線画で使える様になるべく丁寧な線で描いてます。
レイヤーも顔パーツだけは別レイヤーで、位置の調整がしやすい様にしてあります。
線画その3

体部分は苦手なので結構な確立でラフからずれる事が多いです。
線画を描くときも左右反転は大活躍!
違和感をフィーリングで何とか修正していきます。
しかしプロでは無いので「あー!どうやっても違和感がなくならぬ!」
って事も多々あります!
それでもなるべく修正していきます。

線画完成

一応線画完成。
筆圧が高い私は、どうしても濃い線になる事が多いので
線画レイヤーの不透明度も80〜70%に下げている事が多いです。
それでも「ここ濃いなぁ・・・」と思う箇所は消しゴムを
20%位の消し味?にして上からうすーく消していきます。
ちなみに線画もラフもsaiの筆不透明度100%で描いてます。
ベタ

自動選択ツールで各パーツ毎に塗り分ける作業。
自動選択ツールだけでは端の細かい部分が選択されない事も多いので
範囲選択ペンを使って、細かい部分も線画に合わせて選択し
バケツツールで最後にドバっと単色で塗ります。
この際のレイヤーはざっくり「肌」とか「髪」とか適当に
フォルダを作って、別々にベタを塗ってます。

目塗り

    瞳孔

    ベタ塗りした色よりも濃い同色系の色をのせます。
    目のレイヤーフォルダは黒目の部分の下に白目の部分のレイヤーがある状態。
    私はレイヤーの鬼です。
    めっちゃレイヤー使います(笑)
    この瞳孔も黒目のベタレイヤーの上に別レイヤーで描いてます。
    なんか下の白い部分

    また瞳孔の上にレイヤーを作り、謎の瞳孔の下の白っぽい部分を塗ります。
    コレなんなんでしょうね・・・。
    キラっとしてるうるっとしてる目を演出する何かです。
    黒目ベタの色から明度が高く、彩度が低い適当な色を(つまり白に近い)
    筆の不透明度40位でグラデになるように塗ります。
    まぶたの影らしきモノ

    また先程のレイヤーの上に新規レイヤーで影を付けていきます。
    瞳孔と同じ様な色だったり、ちょっと色味を変えてみたりと
    フィーリングや気分で濃い目の色をのせます。
    エアブラシで不透明度15%位で何度も重ねて、良い感じのグラデに
    なるように塗っていきます。
    ※この際saiのプチテクニック?有。下記に後述します。
    ハイライト

    次はハイライトをのせていきます。
    ハイライトをのせるだけで、死んだ魚の目に命が吹き込まれますね。
    丸い部分はエアブラシで。そして見えにくいですが
    瞳孔の下の謎の白い部分の上にも虹彩っぽい白い点線を
    適当に描きこみます。
    画像を小さくするとハッキリ言って見えないので自己満足です。
    えせまつげ

    まぶたの下の部分に黒目と同じ位の色のまつげらしき
    境界線を描きこみます。ただの線ですね。ハイ。
    これも小さくすると見えないので自己満足です。
    なんとなく「描き込んでるんだぜ!」って気分になるだけのもの。
    白目の影

    最後に白目の上部分に灰色の影をつけて完成です。
    筆で色をのせて、境目を水彩筆でグラデになる様なじませます。


    目の色はいつも最後に全体の色のバランスを見て変えてしまうので
    適当な色で塗ってます。

プチテクニック?

プチテクニック?


画像は目のフォルダではないのですが
ベタの上のレイヤーの左に赤いラインがついていますね。
これは、この画像で言う所の「肌ベタ(2)(2)」(フォルダの1番下)でベタ塗りしている
部分より外にはみ出して塗った箇所は自動的に表示されない様にする。って
状態になっているのです。赤いラインがついているレイヤーは。
簡単に言うと、マスクされているみたいな感じですかね?
クリッピング(赤いライン)を外すとブワッとはみ出ている部分も表示されます。
プチテクニック?2


やり方はとても簡単で、レイヤーの上にある
画像の左下の方に表示されている「下のレイヤーでクリッピング」と言う部分に
クリックしてチェックを入れるだけ。
これをするだけで、上に連なる赤いラインのレイヤーすべてが
一番下の赤いラインが無いレイヤーの塗った部分より
外にはみ出さないという訳です。

肌塗り

影1

肌のベタを塗ったレイヤーの上にレイヤーを作り
上記で書いたプチテクニックを利用し 下のレイヤーにクリッピングしてから塗っていきます。
この際、上記画像の「画材効果」部分で
テクスチャと水彩効果を有効にして塗ります。
テクスチャは私はこの「御影石」って言うのがやけに気に入っています。
私はアナログの質感が好きで、CG独特のツルツル感を抑えれる気がするので
テクスチャは良く使います。
影2眉部分

先程のレイヤーの上に眉毛のレイヤーを作り眉毛の部分の彫りを出します。
1枚絵を描く際は同じレイヤーにするのですが
立ち絵の場合だと、表情差分で眉毛の形が変わるので分ける事にしました。
影のつけ方はすごく適当です。
基本ブラシは、筆100%で塗っていき、水彩ペンでぼかしたい所をぼかす。
濃いかなーと思ったらレイヤー毎に不透明度で調整。
そんな感じです。どうせ最後に修正するので適当です。


口も表情差分で閉じたり開いたりと変わってくるので
別レイヤーに描きます。
特質すべき事は特になく、影とハイライトを適当にのせます。
濃い目の影

もうちょっと立体感が欲しかったので濃い目の影をのせました。
違いは・・・ハッキリ言って無いですね・・・(笑)
自己満足です。
頬の赤み

照れた顔とは別の通常の頬の赤みを入れます。
無表情系のキャラはこの色は入れません。
いつもニコニコしてる感じの子だけにいれる頬色です。
エアブラシ15%位で薄くぬります。
色調整

褐色肌にしようと決めていたので、ここで色調整。
明度を下げて、彩度を上げました。
肌の色に限らず、私はこの色調整をめちゃくちゃ使うので
塗る色は中間色がわかりやすい色で塗ることが多いです。
中間色を選ぶのが苦手なんです・・・。

髪塗り

影っぽい

ここまでは気持ちも軽く、軽やかに塗ってましたが
最大の難所・・・。髪塗りです。
髪は自分で塗ってても良く分かってないので
ハッキリいって参考にならないと思います・・・。
まずはまた髪ベタの上にクリッピングレイヤーを作り
ベタ色より少し濃い目の色をテクスチャと水彩境界ONの状態で
適当に塗ります。
光源とかも分かって無いので、ソレらしい場所をより濃く。
それらしく無い場所は薄めに。
スポイトツールも駆使して、色が混ざった場所の色も拾いながら
ひたすらそれっぽく塗っていきます。
明度と彩度だけではなく、色味が違う色ものせて行くと
ソレっぽくなる気が個人的にはします。
ハイライト

適当に影を塗ったら、上のレイヤーを新規にクリッピングで作って
また適当にハイライトを入れていきます。
今回はオレンジ色だったので、隣の色の黄色も混ぜながら。
影もハイライトも筆の不透明度50位とかエアブラシの30%位を
織り交ぜて、ソレっぽくそれっぽく塗ります。
全体にエアブラシ

ソレらしくなったと思ったら、また上のレイヤーにクリッピン・・・(以下略
隣の色の黄色とそのまた隣の緑の中間位(つまり黄緑)の
明るめの色をエアブラシの不透明度15%位+
ブラシサイズを顔と同じ位の大きさにして"明るいであろう部分"に
全体的にのせていきます。
白い薄い線

上の画像と何が違うのか分かりにくいと思いますが
今度もエアブラシ15%にして、細めのハイライトを描いていきます。
太さは影の線と同じ位。
フィーリングでそれっぽい所に描いていきます。
本当に髪塗るの苦手なので、「ソレっぽい」としか言えません・・・。
他色々自分で納得いくまで微調整。
色調整

最後に「髪色」のフォルダ毎すべてを色調整。
私の好みで、彩度を下げて、明度を上げる淡い色にする事が多いです。
今回は肌の色と髪の色が似ていたので、少し黄色っぽくしました。

布系



線画にそって、同系色の位色でなんとなーく影っぽい所に色をのせます。
これも筆ツールです。筆ツールが大好きです。
ぼかしたい所は水彩筆ツールでこれまたなんとなーくぼかしていきます。
布2

単色だとつまらないのでまた色味の違う色を薄めのエアブラシで塗って
ハイライトもそれとなく描き込みます。
布系(服)を塗る時はこれの繰り返し。
髪の毛同様、布系を塗るのも私は苦手です。
参考にならないと思うので、今回はここまで!

完成


最後に左右反転させてひとまずここまで。
左右反転させると、どうしてもどこかゆがんで見えますが多少は許容範囲と言う事で><
目の色も緑だと第一王子と被るなーと思ったので青に。
本当は緑の方が良かったんですが・・・やっぱ被りは避けたいと言う事で致しかたなし!
単純に緑の目が好きなのです。
肌の色ももう少し濃い色に調整。
色はいつも最後には大幅に変わる事が多いです(笑)
デジタルのパワーで何とかなります!



おまけ


最後までご覧頂きありがとうございました!

クリッピング系の説明が不十分な気がしますので
「ここが分からない!分かりにくい!」等ありましたら
WEBCLAPからお気軽に聞いてください。
(影云々に関しては私にも分からないので聞かないでください><)
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